今回の内容は「会員制ラウンジでお金を貯めたラウンジ嬢の海外留学体験談」。
海外留学って憧れますよね、異文化に触れて新しい言語を習得して、世界は広がるばかりです。
ラウンジ嬢の中でも、そんな憧れをもって留学のためにお金を貯めている方は多いんじゃないでしょうか?
今回の寄稿者は西麻布ラウンジ経験者のえみみさん。
会員制ラウンジで働きながらお金を貯めて、海外留学をはたした体験を語ってくれました。
辛かったことも色々あったそうで、これから留学する女性にとっては参考になる内容ばかりなので、必見ですよー!
まず私の海外留学歴を書きますと、高校の修学旅行で1ヶ月アメリカ滞在、大学在学中にアイルランドに1年、イギリスに1年半、大学卒業後にイタリアに半年間住んでいました。
その中でも一番しんどかったのは、高校の修学旅行でのアメリカ1ヶ月滞在です。たった1ヶ月じゃん!と思われるかと思いますが、そこで
「これがいわゆる言葉の壁か…!こんなに辛いものなのか…!早く日本に帰りたい」その一心でした。
高校の修学旅行でアメリカなんて贅沢だね!すごいね!とよく言われますが、私立高校の英語科に所属していました。なので、アメリカ修学旅行は単位をとるためには必須行事なのです。
修学旅行の1ヶ月のうち、3週間が現地でのホームステイ、1週間がホテル滞在(観光)でした。
3週間のホームステイでは、現地の高校に通い、現地の授業を受けました。数学や世界史など、もちろん全て英語で受けます。クラスには日本人私一人でした。週末はホストファザー、ホストマザーと一緒にショッピングをしたり、食事をしたりしました。
17歳で初めての海外、しかも1ヶ月滞在でしたので不安だらけでした。本当に毎日がストレスフルでした。
なにがストレスかというと、まず、3週間ずっと日本語を喋れないこと、日本人に会えないことでした。
当時の私は机に向かっての勉強英語はそこそこできましたが、話すことや聞き取ることはほとんど出来ませんでした。なんとか私が話して、ホストファミリーに理解してもらえたのは「I want to〜」=私は〜したい、という言葉だけでした。
「I want to have a shower 」(シャワーを浴びたい)や「I want to have a breakfast 」(朝ごはんを食べたい)など。
今思うと、これしか話せない私は無口でわがままな子だと思われていたと思います。
この修学旅行で今でも鮮明に覚えていることが、2つあります。
ひとつは、ホストファミリーと家で映画「トランスフォーマー」を観たことです。もちろん字幕なしのオールイングリッシュ。
毎日英語しか話せない生活に疲れていたためか、映画開始10分たらずで爆睡してしまいました(笑)
映画を見終わって、ホストマザーに「エミミ、ヨク寝テタワネ〜」みたいなことを言われたと思いますが、ちんぷんかんぷん。
なにを言ってるか理解できず、笑って流しました(苦笑)
もうひとつは、私のベッドの下に猫が毎晩いる問題です。
わたしはあまり猫が好きではないのですが、どうやら私のベッドの下がお気に入りの寝床らしく、毎晩そこで猫が寝てました。
その猫は追い払っても追い払っても、戻ってきます。
それをホストファミリーになんとか拙い英語で伝えたはずが、ホストファミリーにも、その猫にも伝わらなかったようで、3週間毎日その猫と夜を共にしました。
1ヶ月の修学旅行を終え、帰国した時は、本当に心の底から「日本最高!!」「日本大好き!!」と思いました。
そして、高校卒業後、東京の大学に進学しました。勉強英語はまあまあできた私は、キリスト系の大学に進学しました。それがまた、まさかの海外留学必須大学でした…。
高校の修学旅行の悪夢がまた始まると思うと本当に恐ろしかったので、外国人がよく来るラウンジ、キャバクラ、クラブでアルバイトをし、プラス駅前留学をしていました。
また、クラブに遊びにいっても、できるだけ外国人とコミュニケーションをとるように心がけていました。
次第に、お店の他のキャストよりかは英語が喋れる、聞こえるようになっていたので、私は外国人担当キャスト=外国人のお客様につくことが多くなっていきました。
日本に駐在している外国人の方々は、羽振りがいい方が多く、高価な抜きもの(シャンパンやワイン)を開ける方が沢山いました。
よって、私の売り上げもどんどん上がり、給料もありがたいことに右肩上がり。
これもあの高校時代の辛い修学旅行1ヶ月間があってこその結果です。
あの1ヶ月間がなければ、外国人のよく来るラウンジ、クラブ、キャバクラで働こう、お金を効率よく稼ごうなんて思いもしなかったと思います。
21歳の頃、夜のお仕事で貯めたお金でアイルランドに1年間、語学留学をしました。
語学留学なので、あくまでも英語習得のための留学です。アイルランドの首都、ダブリンの語学学校に毎日通っていました。
悪夢の高校修学旅行とは違って、ホストファミリーにもすんなり馴染めましたし、語学学校でもたくさんの友達ができました。
語学学校を卒業した今でも、連絡を取り合ってたまに会う友達もいるほどです。
ダブリンの語学学校を卒業してそのまま、イギリス、ロンドンにある大学に1年半留学しました。大学ではジャーナリズムを専攻していました。
語学学校と大学の違いは、語学学校は英語習得を目的としており、大学は英語はあくまでもツールで、専攻分野をどれだけ追求するかの違いです。
つまり大学は英語が話せて理解できる、これが大前提です。
ジャーナリズム専攻という特性上、専門的な単語も多々あり、初めのうちは超長文読解に苦労しましたが、今となってはいい思い出です。
アイルランドの語学学校、ロンドンの大学を卒業後、帰国し、やはり「日本最高!」でした。しばらくしてイタリアに留学しましたが、それでも今も、日本最高です。
おそらく、留学して言葉の壁を感じる人は多くいると思います。
ですが、私の場合は早い段階で言葉の壁という辛い思いをして、ラウンジでたくさんお金を貯めて、再度留学したことで、言葉の壁をなんとか克服できました。
最後にもうひとつ。
ものすごーく極端にいうと、海外留学で必要なものは語学力、お金、パスポート、これだけです!!
少しでも留学を考えてる皆様のためになればと思います。
筆者:えみみ
えみみさんは辛かったと言ってますが、修学旅行で海外なんてとても羨ましいですね。わたくしは長崎のハウステンボスへ行き、3人乗り自転車で駆け回り、次の日阿蘇山へ向かうもガスが発生していてバスから降りれず、近くのサファリパークで動物たちを見て2日目終了。次の日フェリーへ乗って帰路につき、2泊3日の旅は終了という、なんとも高校生っぽくない修学旅行でした。
この話には続きがあり、わたくしの1学年下から修学旅行は沖縄へ変更。
しかも3泊4日にグレードアップして、やんややんや楽しそうな限りでした。モヤモヤした気持ちのまま卒業したのを今でも覚えています。ちくしょー!青い空!青い海!オリオンビール!