今回の内容は、「【元キャバ嬢税金講座】税金を払っていないのがバレる時編」です。
税金は正しく使われていれば、僕たちの生活を豊かにするうえで必ず必要なものです。
例えば犯罪が起きた時に警察の方々に助けを求めても、税金で賄われていなければ「お金次第で助ける」と言われても別に不思議なことはありません。
そうならない為に私たちは税金を納めています。
ただやはり、そういうのを無視して税金を払わない人もゼロではありません。そんな人が税金を払っていないことがバレた時、どんなことが起きるのか気になりませんか?
今回は「【元キャバ嬢税金講座】税金を払っていないのがバレる時編」についての記事をお届けします。
寄稿者は「もも」さん。
キャバクラで働かれていた彼女が今回の特集についてまとめてくれました。
◆目次◆
前回は所得税について書きましたが、今回は私が見た納税していなくて捕まってしまった人の話を書きます。
まずこれから出てくるので先に住民税について説明します。
住民税は、都道府県民税と市町村民税を合わせていう地方税です。
所得税とは別で、所得があり日本のどこかに住んでいたら払わないといけない税金です。
確定申告をしていないナイトワーカーの方は源泉徴収で所得税は多く払っていますが、住民税は払っていない方もいるかもしれません。
前回、所得税は報酬から経費を引いた金額から累進課税で計算されているので経費が多く集まると源泉徴収されている所得税が返ってくると書きましたが、
住民税や健康保険も報酬から経費を引いた金額から計算されて税金が決まるので、経費を集めて確定申告をすることによって税金が下がります。
よく経営者の方が一生懸命経費の領収書を貰っているのは
会社で経費精算をするためか、自分の翌年の税金を下げるためなのです。
所得税・住民税・健康保険の税額も変わるとなると、結構変わりますからね。
ちなみに住民税と健康保険は住んでいる市区町村によって金額が変わるので、お住まいの市区町村のホームページに算出方法が載っている場合があるので調べてみて下さい。
都民の方の住民税の詳細は以下
https://www.tax.metro.tokyo.lg.jp/kazei/kojin_ju.html#gaiyo_01
このまま確定申告をしないで住民税を払わない方がお得じゃん!
と思う方もいるかもしれませんが、
過去私が担当したホステスのお客様で、クラブの大元の会社が有名な飲食店も経営しており、他の飲食店の従業員と同様にクラブ事業のホステスやお店の黒服の報酬もしっかり申告したらしく、
一斉にお店のホステスや男性スタッフに翌年住民税が届いて、高くて払えないと言う相談を受けたことがあります。
しかもホステスさんは報酬から経費を引いた金額で税金を計算できるのに、お店から受け取った報酬額で税金が計算されていたのでめちゃくちゃ税額が高かったのです。
ただ確定申告は期間を過ぎても申告できます。
納税が遅れると「追徴課税」と言って結構高い利子を取られるのですが、お店が源泉徴収をしてくれているのであれば、所得税が還付(多めに払っている税金が振込で返ってくること)されるくらい多めに払っているので、多く払っている方はお金は戻ってくるだけなので追徴課税はかかりません。
焦って手紙で言われたまま支払わず、税理士さんなどに相談して確定申告をしましょう。
ちなみにお店が源泉徴収をしていない場合は毎年、
1/1~12/31日の分を翌年の3/15日までに納税しないといけないので注意しましょう。
その場合納税していないので後から確定申告をしても追徴課税を取られてしまいます。追徴課税は街の金融屋さん並みの利子なので大変です。
一時期有名なホストさんたちに一斉に国税が入って現金で1000万円以上納付させられた話をよく聞く時期があり、
国税庁に勤めている方に聞いてみたら、雑誌やホームページやメディアをチェックして、捕まえているそうです。
ローランドさんやエンリケさんをイメージするとわかりやすいと思うのですが、テレビで自分のバースデーでじゃんじゃん売上が上がっている様を放送したり、「この日1日で1000万円売上ました」など言ってしまったりしますよね。
あとは「今月3000万売上達成!」と雑誌やお店のホームページに載っていたり、街を走っているバスに「年間1億円売上達成!」など普通に書いてあったりします。
例えばグループでのランキング5位の人が「年間売上1億円達成」と見栄を張ってどこかに書いてしまうと、
それより上のランキングの人はそれより売上があることが明らかなため全員国税に目をつけられてしまうそうです。
だから最近はちゃんと納税するようにホストに指導するお店や報酬が足のつく振込のグループもあるそうです。
そうではない税金がうやむやになっているお店は徹底して売上を公表していないそうです(笑)。
前述したローランドさんやエンリケさんはきっとちゃんと納税していたからあんなに載せたりテレビに出演していたんでしょうけどね。
売上ランキングが載っているような雑誌をチェックする部門も国税にはあると聞いたので、載せる時は考えてから載せましょう。
今まで確定申告したことないけど次からしてみよう、または万が一税務署に注意された時のために準備しておこう!と思っている方に、何をすればいいか教えます。
まず、自分の経費を集めます。
経費として税務署に提出できるものは
の3つで証明できます。
領収書をもらう時は
基本的に宛名が無記入なのはNGなので
できたらフルネームか屋号を書いて貰ってください。
クレジットカードで支払ったものについては
カード明細を提出することによって証明できるので領収書は不要です。
クレジットカード明細の方が1枚の紙で済むし、紛失もしづらい上に無くしても再発行できるので、領収書を集めるのが面倒な方はできるだけクレジットカードで支払ってください。
カードを2枚以上持っている人は申告する用とプライベート用で分けて使用すると、尚いいです。
先程後から確定申告をしたナイトワーカーさんたちも1年間の領収書はとっておらず経費が証明できなかったのですが
クレジットカードの明細だけは取り寄せられたので、その分は経費を証明して税金を下げることができました。
タクシー代も結構な枚数になってしまうので、できたらクイックペイやSuicaで払いましょう。
税金や光熱費や家賃などは銀行引き落としにしてあれば、通帳のコピーを提出するだけで証明できるので、銀行通帳も無くさないようにしましょう。
とりあえず来年申告するか迷っている方も、これらの経費を数年分は取っておきましょう。
とっておいて捨てることはできますが、ないものを作り出すことはできませんからね。
そして、確定申告は税務署に行けば方法を教えてもらえて自分で申告することも可能です。
でも個人事業主の確定申告であれば5万円前後で申告してもらえるので、面倒な方は税理士を探しましょう。
税理士を経由して税理士印が押されている申告書の方が信用があるとみなされて、後で税務署から注意されにくいそうです。
隠し事ってなんでかわからないですけど、結局周りに広まってしまいますよね。あれ何で何でしょう?
誰にも話していないはずなのに…
確かに少しでもやましい気持ちがあるから隠し事をするというのは理解はできますが、やっぱりそれはやめたほうがいいですね。
どんなのことも素直にしゃべったほうが得なのかなって思うことが本当に多いと思うこの頃です。