今回の内容は、「会員制ラウンジにもし「無性愛(エイセクシャル)の人がいたら」の付き合い方 」近年タレントさんなどの「同性愛」や「バイセクシャル」をカミングアウトする人が増え、性に対して理解が深まっていってます!
ですが「無性愛者」というのを聞いたことがある人はあまりいないと思います!
今回の寄稿者は六本木ラウンジ経験者の「あんな」さん。彼女の友人に「無性愛」の方がいてその方との付き合いで見えてきたことを記事にしてくれました!
無性愛者とはどんな人なのか?もっと理解を深め交流関係を広くしましょう!
◆目次◆
「人を好きになる気持ちが分からない」
「恋愛感情が生まれない」
あなたは、そんな悩みをお持ちでしょうか?
実は、性や疑似恋愛をサービスとして働く夜の世界の人は、そんな悩みを持った人が多いと言われています。
お客さんを「ガチ恋」にすることが仕事の一つになることで、自分が純粋に誰かを好きになる方法を忘れてしまう現象です。ラウンジ嬢の私も悩んだことがあります。
じつは、それは、四番目の性、無性愛(むせいあい)と言われるものかもしれません!
元々生まれつき、そういう感覚の人もいます。実は、そういう感覚の人の方が、夜の世界では成功しやすいと言われていて、No1ホストの中には、これを自称している人います。
レズビアンでも、ホモセクシャルでも、ゲイセクシャルでも、性同一性障害でもない?無性愛者(アセクシュアル/エイセクシュアル/アセクシャル)とは?
今回は、無性愛者の親友がいる私が、そこについてお伝えしていきます。
エイセクシュアリティとは、『他者に対して恒常的に恋愛感情、性的欲求を抱かない』ことを意味します。
人によっては、体の接触(手をつなぐことなど)に嫌悪を持つ人もいますね。
ただし、これは病気ではなく、あくまで性愛の一つ。
異性愛、同性愛、両性愛に次ぐ、第四のセクシャリティ(性的指向)といわれています。
公にする人が少なく、概念自体が浸透していないため、同性愛者や性同一性障害とは異なり知名度が非常に低く、日本国内では一般的に認知されていない性的指向です。
世の中の多くの人は「恋愛するのが正常」「恋愛しないのは変」と考えています。そのため、無性愛者の人々が差別を受けることは少ない一方で、とても生きにくいのが現状です。
性についての指向を口に出して語ったり、メディアでも明確な記述のされにくい日本では、まだまだ無性愛者という言葉が浸透するのに時間がかかりそうです。
親族から「結婚は?」と聞かれ、異性と二人でいると恋人として見られてしまったり、煩わしさも感じてしまうようです。
一生だれともパートナーになれないのでしょうか?
以前、『私の何がイケないの?(TBSテレビ)』という番組にて、「性的指向が変わり人を愛せることもあるのでは?」という質問(「治るんですか?」)に対し、「同性愛と同じく、変わることはない」と専門家の針間さんが答えていました。
正直、一般的な "愛するパートナー" として、誰かと一緒にいることは望んでいません。しかし、信頼できる友人として、無性愛者同士が親しく生活することはあり得ます。(私の友人がそうですし)
無性愛者は、性行為に対し嫌悪感を抱く、性嫌悪者(Sexual Aversion)や、他人に恋愛感情は抱くものの「性欲」がまったくない、もしくは恋愛対象に求めない、という無性欲、非性欲、非性愛(ノンセクシャル)と異なり、性欲はあります。そのため、人によっては自慰をすることだってあります。
また、異性や同性を「かわいい」「美人だ」「かっこいい」と思うこともありえます。しかし、そこから好きという恋愛感情が生まれることがないのです。
芸能人との恋を妄想したり、結婚願望を抱くこともありません。
しかし一方で、無性愛者は、まったく「愛」が理解できないわけではありません。
友情としての愛、家族愛は性別を問わず持っています。
英語ではasexualと呼ばれ、インターネット上では「AVEN」というコミュニティが2001年から存在します。
ブロック大学のアンソニー・ボガード教授は、「世界人口の1%が無性愛者に当てはまる」と自身の著書に記述しています。
どのような性的指向の人とも同じように接していきたいものですが、分かり合えない性指向の人を愛してしまった場合、乗り越えることは非常に辛いことになるようです。
他の性指向と比べ、研究もまだ始まったばかりですが、現時点では、"環境ホルモンの増加" や "性の抑圧に対するストレス" が性ホルモンをかく乱・減少させていることが、原因ではないかとみられています。
環境ホルモンとは "化学物質" のことです。現代は、コンビニ食や消費期限の長い食品、ペットボトル飲料など、とても便利な生活が実現していますが、その生活は防腐剤や殺虫剤、殺菌剤などの様々な化学物質によって支えられています。
しかし、これら化学物質は "外因性内分泌攪乱物質" と言われ、『体内の正常な働きをするホルモンの働きを壊すことで、様々な異常を引き起こす』とされているんですね。
特に、生殖器は影響を受けやすく、精子の減少、卵巣がんや乳がん、性ホルモンの減少、性行動の異常などが報告されています。性に対して閉鎖的な環境はストレスを招く。
また、性に対してオープンでは無い環境、例えば日本のような環境では、性に対する欲求が抑圧され、ストレスが溜まりやすくなります。
ストレスが溜まると、モロに影響を受けるのがホルモン。
カラダの恒常性や精神状態、性欲などをコントロールするホルモンですが、ストレスが溜まることで、これらホルモンが減少してしまいます。
ということになってしまうんですね。覚えのある方もいるのではないでしょうか?
ちなみに、私は日本から海外に留学していますが、レンタル彼氏・彼女や、出会い系、メイドカフェや、寝る友、添い寝女子など、性を発散するための特殊なサービスが沢山あり、海外の人から「性に対して斜め上を行ってる」「変態の国」などと言われる日本であっても、その根本は『性に対して閉鎖的な国』だと思います。
若い世代は比較的、性に対して寛容な人も多いですが、社会の半数を占める50歳以上の人の多くは、これら "性のオープン化" を快く思っていませんし。
また、日本は世界有数のコンビニ大国。とても便利である一方、環境ホルモンの摂取量も多いです。
このことから、日本では表に出てきていない、または自分で認識していないだけで、じつは無愛性者が多いのではないでしょうか。
近年、"草食男子" や "恋愛・結婚しない若者" などがニュースになっていますし、特に、10代〜30代前半若い世代の多くが、これに当てはまるのではないかと思います。
ただし、「私も、もしかしたら無性愛者なのかも・・?」と、即決めつけてしまうのは、危険です。そう思い込んでしまうと、その先の人生が大きく変わってしまいますから。
異性を愛せないことから、自身を同性愛者と思いこみ、同性愛者として生きている人は沢山います。
しかし「レズビアン、ホモセクシュアルバーで出会った同性さえも愛せなかった」という人も沢山いるんです。精神的にも不安定な、10代、20代で、自身を無性愛者と判断するのは非常に難しいことです。
うつ病などの精神疾患、性機能障害や性腺の障害などで性欲がない場合、無性愛者とは異なります。
また、恋愛未経験で「無性愛者」と自称することも止めましょう。自分を「無性愛者だ」と認識したのちに、誰かを愛した例は沢山あります。
単にストライクゾーンが狭いだけかもしれませんし、今まで本当に愛せるパートナーと出会っていないだけかもしれません。
それはつまり、無性愛者ではなかったということです。
「自分は人と感覚が違う」
そのため、人と深く繋がることに恐怖を感じる気持ちは分かります。しかし、人と触れるからこそ、自分自身を本当に理解し、自身を認めて、受け入れることが出来るようになります。
また、日本にはまだまだ少ないですが、人と違うことを受け入れてくれる環境も、海外には沢山あります。
だから、『自分の中に閉じこもり、他人を拒絶するような生き方』や、『周りに全てを隠し、自分を騙し、我慢するような生き方』を選ぶことはありません。まだ一般的に知られていないだけで、決して "恥ずべきもの" ではないのです。
今回は、これを伝えたくて記事にしました。長くなりましたが、最後まで読んで頂き、ありがとうございます。
実際に悩んでいる方も、身近に悩んでいる人がいるという方も、その悩みが少しでも軽くなれば、幸いです。
今回は「無性愛者(エイセクシャル)の人との向き合い方」でした。
いかがでしたでしょう。
性の悩みというのは人それぞれあります。「多様性」という言葉をテレビで聞くこともあると思います。
「みんな違ってみんないい」ではありませんが、柔軟な考えがこれからもっと必要になるかもしれませんね。
意外かもしれませんがナイトワークをする女の子の中にも無性愛の方もいます!
私達の所へ来た方にも「恋愛感情が生まれないけどラウンジやキャバクラで働けますか?」と相談に来ることがあります。
経験談でいうと女の子は高時給で稼いでいるイメージがあり、とても仕事熱心で非常にまじめな印象があります!
無性愛の方が活躍できる社会がもっと増えて行ってほしいと願い話を閉めます。