今回の内容は、「出勤中に妊娠に気づいてから出産まで」。計画的に妊娠できればいいですが、そうは問屋がおろしません。妊娠は突然やってきます。できちゃった婚のカップルは今でもたくさんいますよね。
今回の寄稿者はキャバクラ経験者のあゆみさん。キャバクラで働いていた際に妊娠に気付いたそうです。それから出産までの出来事を詳しく話してくれました。女性の方は見ておいて損はないですよー!
妊娠してからトツキトウカ。
出産で我が子に会えるまで、体調の変化、体の変化、気持ちの変化など…妊娠前には知らなかった事も沢山ありました。
今回は思い出と共に(笑)書き出してみようと思います。
妊娠に気づくまで私は六本木のキャバクラで働いて毎日お酒を飲む生活をしていました。
お酒は元々大好きで、二日酔いにはなったりするものの飲めない~となる事はあまりない体質でした。
ある日の営業で普段通りお酒を飲んでいたのですが、なんかムカムカするな…気持ち悪い気がするな…と思ったのです。
その時は体調悪いのかなと思って深く考えませんでしたが後々思うとこれな妊娠で感じた初めての事でした。
数日後の営業で次は吐くほど気持ち悪くなり、ここでもしかして妊娠?!と思ったのと同時に、直感で私妊娠してる。と感じました。
後で調べてみると直感で感じる女性は多いようですね。この頃はまだこれといった変化もなく、生理の遅れ、気持ち悪いと言った理由で妊娠に気づき病院へ!そしてエコーで心拍が確認され妊娠確定です。
六本木や歌舞伎町のキャバ嬢の中にはこういった女の子がいるんですよね!まさか自分がこういう体験をするとは(笑)
面接や体験入店している女の子と話すときなんかに、妊娠の話題だったりを話しすることがあるんですよね。
最初に言うとここが1番キツかった時期です。私の場合ですが、安定期に入ってしばらくするまで毎日吐き続けていました。
悪阻にも吐き悪阻、食べ悪阻、唾液悪阻、眠り悪阻、匂い悪阻など種類があるようですが、私の場合吐き悪阻でした。
ご飯も調子のいい時に決まったものを少量しか食べれず寝室とトイレの往復のような生活でした。
水分は取れたので良かったですが水分も取れないと入院、点滴などになる方もいるそうです。
肌質等も変わる人もいるようで私も妊娠前まで使っていた化粧品が合わなくなりつけると顔が痒くなることもありました。
やっと安定期ーーー!と思ってもそんなすぐ悪阻から開放されるわけではありませんでした(笑)
流産の確率が下がることから安定期となっているようですね。安定期のうちに旅行や、子供の性別もわかる時期なので出産準備をしたり、体を使うことを済ませる方が多いです。
徐々に悪阻も落ち着き、ラウンジ嬢の友達と会ったり気分転換が出来たので気持ち的にも楽でした。初産婦さんだと服を着てしまえばお腹も目立ちません。
後期になると、もうどっから見ても妊婦です。エコーで見る胎児も人間の形になってます。お腹もでて、毎日胎動を感じ、我が子を近くに感じる生活です。
体が重い、眠気も凄く、胎児に圧迫されて胃が苦しい、頻尿、疲れやすい、貧血、むくみ…あげたらキリがないほどのマイナートラブルが起きます。
大袈裟ではなく、徒歩五分のスーパーに行くだけで疲れるし、24時間眠い、30分に一回トイレにいきたくなる…
こんな感じで1度映画に行ったのですが、ずっと同じ体制で座ってるのも辛く、トイレも近いので端っこで立ったり座ったり抜けたりしてまったく映画が頭に入ってきませんでした(笑)
一気に体重が増える時期で『臨月は空気を吸っても太る』という方が多いほど。食事制限や軽い運動で体重管理になる方も多い時期です。
私の母が出産した頃は10キロ増えて、優秀!と言われてたらしいですが今は5-8キロほどしか増やさないで!と言われます。
私の場合、計画出産だったので出産日が決まっており前日入院を待つだけでしたが、臨月に入るといつ破水するのか、いつ陣痛がくるのか、段取りを決めたり準備を整えておいたりと毎日ソワソワドキドキだそうです。
いよいよ出産!
我が子に会える!…前に人生で1番の痛みに耐えなければなりません。母子ともに健康で終わる保証もありません。何が起きるか分からない、それが出産と言いますよね。
自然分娩、無痛分娩と選べ、私は無痛分娩にしました。子宮口が4センチ開くまでは麻酔を入れられないので普通に陣痛来るよと言われものすごくビビりまくっていました。無痛分娩なのに痛かったー!って方はここまでが長いようです。
私は幸いバルーンで起きたら5センチ空いていてスーパー安産と言われるほど進みが早かったので、本当に無痛で終わりました。
我慢できる所までした方がお産の進みが早いよと言われ最初我慢しようとしたのですが、1回軽い波が来ただけで生理痛の何倍も痛く、速攻で麻酔を入れてもらいました。
あの痛みを何時間も耐えると考えると今でも怖いです。それを耐えても産んだら痛みなんて忘れて次の子が欲しいと言える女性は凄いですね。
分娩室にうつり、いきんだと共についに誕生!!想像してたより声も体も大きいなという印象でした。
産んだ後も後陣痛、会陰切開、授乳などで痛みが続く方も多いです。私も会陰切開は数日座るのが辛く歩くのも変な歩き方になるくらい痛かったです…ドーナツクッション様々でした。
1週間ほど入院をし、その間に授乳、沐浴、ミルクや栄養指導、赤ちゃんとの生活について学びます。
赤ちゃんの検査が終わり異常がなければ退院!新生児との生活が始まります。
ふにゃふにゃで可愛くて…泣くか寝るかミルクかしかできない赤ちゃん。当時は寝不足でフラフラでしたが本当に可愛かったです。また新生児抱っこしたいなって思います。
妊娠に気づいてから退院まで。本当に人生で1番の出来事です。
大変なことだらけで、悪阻いつ終わるの?終わりが見えない、もう妊婦辞めたい泣いたこともありました。
その時の子供ももう2歳を過ぎ、走り回って喋りまくっています。産まれた時の体重4倍、身長1.5倍以上です。
子供の成長って凄いなとこれを書きながら色々思い出し懐かしくなりました。どんだけ辛くても産んでよかったな。と今は思います。
筆者:あゆみ
20代後半の頃、渋谷のキャバ嬢のともちゃんにぞっこんで、なけなしの金をはたいて足繁くキャバクラに通っておりました。
ある日突然、「妊娠したのでお店を辞めることになりました。今までありがとねー」なんてふざけた内容のメールが来まして、号泣したのを覚えております。
どこのどいつとくっ付いたのか分かりませんが、母子ともに幸せになってるといいですね。
こんな心優しいことが言えるようになったわたくしに、誰か愛の手をー!!!